障害者歯科の地域医療システムの経験(教育講演,第8回日本健康医学会総会抄録集)

障害者が歯科治療を受ける(歯科医療担当者側からいえば治療処置を行う)のには,相当な困難を伴うことが多いし,時に,ほとんど不可能と思われることすらある.それだけではなく,医療と受診者との接点-アクセス-や医療費など多くの隘路があり,地域医療の観点からこれらを解決することが重要である.神奈川県では,政令市(横浜市、川崎市)を除く県域において,障害者歯科医療提供のシステム化が,1966年(昭和41年)以来,神奈川県歯科医師会と県福祉行政との協力によって奨励・推進されてきたが,1997年(平成9年)をもって当初の計画が達成された.私は,県歯科医師会の要請により,ほとんどその全過程に参加する機会を得たの...

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Published in日本健康医学会雑誌 Vol. 7; no. 2; pp. 12 - 13
Main Author 酒井, 信明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本健康医学会 1998
JAPAN HEALTH MEDICINE ASSOCIATION
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ISSN1343-0025
2423-9828
DOI10.20685/kenkouigaku.7.2_12

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Summary:障害者が歯科治療を受ける(歯科医療担当者側からいえば治療処置を行う)のには,相当な困難を伴うことが多いし,時に,ほとんど不可能と思われることすらある.それだけではなく,医療と受診者との接点-アクセス-や医療費など多くの隘路があり,地域医療の観点からこれらを解決することが重要である.神奈川県では,政令市(横浜市、川崎市)を除く県域において,障害者歯科医療提供のシステム化が,1966年(昭和41年)以来,神奈川県歯科医師会と県福祉行政との協力によって奨励・推進されてきたが,1997年(平成9年)をもって当初の計画が達成された.私は,県歯科医師会の要請により,ほとんどその全過程に参加する機会を得たので,ここにその経緯と現状,今後の課題について報告する.
ISSN:1343-0025
2423-9828
DOI:10.20685/kenkouigaku.7.2_12