ニホンザル(Macaca fuscata)のBordetella bronchisepticaによる 致死性肺炎の集団発生
ニホンザル(Macaca fuscata)4頭が呼吸器症状を呈して死亡した。肉眼的に,重度のび漫性肺炎がみられた。組織学的に,4頭に共通してグラム陰性短桿菌を伴う線維素性化膿性気管支肺炎が確認された。免疫組織化学的に,4頭中3頭の肺病変に一致して,抗Bordetella bronchiseptica(Bb)兎血清に対して陽性反応を示す短桿菌が多数認められた。1頭の肺からBbが純培養的に分離された。本事例はBbによる致死性肺炎と診断された。...
Saved in:
Published in | 日本野生動物医学会誌 Vol. 23; no. 2; pp. 33 - 37 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本野生動物医学会
29.06.2018
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1342-6133 2185-744X |
DOI | 10.5686/jjzwm.23.33 |
Cover
Summary: | ニホンザル(Macaca fuscata)4頭が呼吸器症状を呈して死亡した。肉眼的に,重度のび漫性肺炎がみられた。組織学的に,4頭に共通してグラム陰性短桿菌を伴う線維素性化膿性気管支肺炎が確認された。免疫組織化学的に,4頭中3頭の肺病変に一致して,抗Bordetella bronchiseptica(Bb)兎血清に対して陽性反応を示す短桿菌が多数認められた。1頭の肺からBbが純培養的に分離された。本事例はBbによる致死性肺炎と診断された。 |
---|---|
ISSN: | 1342-6133 2185-744X |
DOI: | 10.5686/jjzwm.23.33 |