インスリンとグルカゴンの同時投与を試みた劇症肝炎の生存例
レギュラーインスリン(10単位)とグルカゴン(1mg)を5%ブドウ糖液250mlに添加し,劇症肝炎の1例(27歳,男子)に連日朝夕2回,3週間にわたり点滴静注した,この間薬物や血漿蛋白製剤の投与を含め他の特殊な治療法を併用しなかったが,良好な臨床経過を辿り,肝機能検査成績,肝シンチグラム,肝臓の肉眼的ならびに顕微鏡的所見などに経時的な改善がみとめられた.劇症肝炎例での膵ホルモン投与の臨床的意義が示唆される1症例と思われた....
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| Published in | 肝臓 Vol. 21; no. 8; pp. 1044 - 1053 |
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| Main Authors | , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本肝臓学会
01.08.1980
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| Subjects | |
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| ISSN | 0451-4203 1881-3593 |
| DOI | 10.2957/kanzo.21.1044 |
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| Summary: | レギュラーインスリン(10単位)とグルカゴン(1mg)を5%ブドウ糖液250mlに添加し,劇症肝炎の1例(27歳,男子)に連日朝夕2回,3週間にわたり点滴静注した,この間薬物や血漿蛋白製剤の投与を含め他の特殊な治療法を併用しなかったが,良好な臨床経過を辿り,肝機能検査成績,肝シンチグラム,肝臓の肉眼的ならびに顕微鏡的所見などに経時的な改善がみとめられた.劇症肝炎例での膵ホルモン投与の臨床的意義が示唆される1症例と思われた. |
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| ISSN: | 0451-4203 1881-3593 |
| DOI: | 10.2957/kanzo.21.1044 |