幼稚園児の母親への食教育と教育介入方法の検討

幼稚園児の母親を対象に,母親の野菜摂取量の増加を目指した食教育(食育)を行った.対象者を介入群(n=53)と非介入群(n=53)に分け,介入群には食育講演会,リーフレット配布,野菜摂取状況調査を行った.その結果,介入群では非介入群と比較して,摂取量が低下した食品や栄養素が少なく,食育支援により緑黄色野菜やβカロテン,αトコフェロール,総食物繊維などの摂取量の有意な低下が抑制された.副菜の摂取頻度や食意識・自己効力感などは介入前後で差は認められなかった.食育支援による野菜摂取量の増加には至らなかったため,食育支援の内容,期間,実施方法などを改善し,効果的な食育支援を行うことが課題である....

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Published in名古屋文理大学紀要 Vol. 23; pp. 23 - 31
Main Authors 北川, 絵里奈, 関, 豪, 辻, とみ子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人滝川学園 名古屋文理大学 31.03.2023
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ISSN1346-1982
2433-5517
DOI10.24609/nbukiyou.23.0_23

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Summary:幼稚園児の母親を対象に,母親の野菜摂取量の増加を目指した食教育(食育)を行った.対象者を介入群(n=53)と非介入群(n=53)に分け,介入群には食育講演会,リーフレット配布,野菜摂取状況調査を行った.その結果,介入群では非介入群と比較して,摂取量が低下した食品や栄養素が少なく,食育支援により緑黄色野菜やβカロテン,αトコフェロール,総食物繊維などの摂取量の有意な低下が抑制された.副菜の摂取頻度や食意識・自己効力感などは介入前後で差は認められなかった.食育支援による野菜摂取量の増加には至らなかったため,食育支援の内容,期間,実施方法などを改善し,効果的な食育支援を行うことが課題である.
ISSN:1346-1982
2433-5517
DOI:10.24609/nbukiyou.23.0_23