ISDB-T緊急警報放送における自動起動信号伝送路の非対称無記憶2元通信路近似

緊急時において,放送局が送信する特別な信号によりテレビ受信機を自動起動する方法はすでに実用化されている.しかしながら,特に移動テレビ受信機においては受信ビット誤りにより,この自動起動信号を見逃し,または誤検出することがある.一方で,災害の発生確率は極めて小さいので,受信機にて得られる相互情報量が,緊急警報にて得られる平均情報量と比較して著しく小さいならば,受信機に待機状態を維持させるよりも例えば休眠させる方が良いと考えられる.ここでは,放送局から受信機に至る自動起動信号の伝送路を非対称無記憶2元通信路に近似して,その信号受信により得られる相互情報量を求めることにより,情報理論的に自動起動信号の...

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Published in映像情報メディア学会誌 Vol. 72; no. 1; pp. J47 - J50
Main Author 高橋, 賢
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 映像情報メディア学会 01.01.2018
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ISSN1342-6907
1881-6908
DOI10.3169/itej.72.J47

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Summary:緊急時において,放送局が送信する特別な信号によりテレビ受信機を自動起動する方法はすでに実用化されている.しかしながら,特に移動テレビ受信機においては受信ビット誤りにより,この自動起動信号を見逃し,または誤検出することがある.一方で,災害の発生確率は極めて小さいので,受信機にて得られる相互情報量が,緊急警報にて得られる平均情報量と比較して著しく小さいならば,受信機に待機状態を維持させるよりも例えば休眠させる方が良いと考えられる.ここでは,放送局から受信機に至る自動起動信号の伝送路を非対称無記憶2元通信路に近似して,その信号受信により得られる相互情報量を求めることにより,情報理論的に自動起動信号の受信特性を解析する.
ISSN:1342-6907
1881-6908
DOI:10.3169/itej.72.J47