ウェットブラスト法による高Si含有Al合金のSi相凹凸表面創製

高Si含有Al合金(AC8A)のSi相凹凸表面創製のために,平均粒径1.2 μmのアルミナと純水が混合されたスラリーを投射して,Siウェーハと純Alの投射角度による加工深さの影響を明らかにした.その結果から投射角度を設定し,高Si含有Al合金の投射角度がSi相凹凸表面に及ぼす影響を考察し,エア圧力0.4 MPa,投射距離2 mm,投射回数20回まで加工を行った場合,投射角度30°では投射回数4回以上でSi相の突出した部分が支配的な表面を,投射角度90°では投射回数8回以上でSi相の窪んだ部分が支配的な表面を創製できることがわかった.また,投射距離がSi相凹凸表面に及ぼす影響を考察し,エア圧力0...

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Published in砥粒加工学会誌 Vol. 60; no. 6; pp. 326 - 332
Main Authors 小出, 修平, 宮島, 敏郎, 堀川, 教世
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 砥粒加工学会 2016
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ISSN0914-2703
1880-7534
DOI10.11420/jsat.60.326

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Summary:高Si含有Al合金(AC8A)のSi相凹凸表面創製のために,平均粒径1.2 μmのアルミナと純水が混合されたスラリーを投射して,Siウェーハと純Alの投射角度による加工深さの影響を明らかにした.その結果から投射角度を設定し,高Si含有Al合金の投射角度がSi相凹凸表面に及ぼす影響を考察し,エア圧力0.4 MPa,投射距離2 mm,投射回数20回まで加工を行った場合,投射角度30°では投射回数4回以上でSi相の突出した部分が支配的な表面を,投射角度90°では投射回数8回以上でSi相の窪んだ部分が支配的な表面を創製できることがわかった.また,投射距離がSi相凹凸表面に及ぼす影響を考察し,エア圧力0.4 MPa,投射回数20回で加工を行った場合,投射角度30°では投射距離2 mm~6 mmの範囲でSi相の突出した部分が支配的な表面を,投射角度90°では投射距離2 mm~6 mmの範囲でSi相の窪んだ部分が支配的な表面を創製できることがわかった.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.60.326