食品タンパク質由来ペプチドの多様な神経調節作用

食品タンパク質由来の生理活性ペプチドの中には経口投与で抗不安作用,摂食調節作用,記憶学習促進作用など神経系に対する作用を示す場合があることがわかってきた.これらの中には医薬品に匹敵する活性を示すものが存在し,機能性食品や医薬品への応用が期待される.また,これらの食品由来ペプチドの作用機構の解明により新しい作用経路をいくつか見いだすことができた.ここでは,これらの多彩な生理作用と作用機構を紹介するとともに,特にプロスタグランジンD2とE2の新しい中枢作用についても述べる....

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Published in化学と生物 Vol. 48; no. 11; pp. 764 - 771
Main Authors 吉川, 正明, 大日向, 耕作
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 01.11.2010
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ISSN0453-073X
1883-6852
DOI10.1271/kagakutoseibutsu.48.764

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Summary:食品タンパク質由来の生理活性ペプチドの中には経口投与で抗不安作用,摂食調節作用,記憶学習促進作用など神経系に対する作用を示す場合があることがわかってきた.これらの中には医薬品に匹敵する活性を示すものが存在し,機能性食品や医薬品への応用が期待される.また,これらの食品由来ペプチドの作用機構の解明により新しい作用経路をいくつか見いだすことができた.ここでは,これらの多彩な生理作用と作用機構を紹介するとともに,特にプロスタグランジンD2とE2の新しい中枢作用についても述べる.
ISSN:0453-073X
1883-6852
DOI:10.1271/kagakutoseibutsu.48.764