文献にみるエビデンスに基づく認知症の非薬物療法的アプローチ
本稿は, 2011 年 11 月 12 日に行われた第35 回日本高次脳機能障害学会 (旧 日本失語症学会) 第 35 回大会シンポジウムにおける発表を基に, 認知症の非薬物アプローチの先行研究文献に関して述べることを目的とした。先ず, アルツハイマー型認知症の非薬物療法ガイドライン (2005) の成果を, 次に 2009 年に出版された『くすりに頼らない認知症治療』の内容を紹介した。さらに, 2008 年 1 月から 2011 年 10 月までの文献検索結果に基づいて, 非薬物アプローチの効果の検証を目的とした文献を整理してリストを提示した。アルツハイマー型認知症に関する薬物療法は発展して...
Saved in:
| Published in | 高次脳機能研究 (旧 失語症研究) Vol. 32; no. 3; pp. 461 - 467 |
|---|---|
| Main Authors | , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本高次脳機能学会
30.09.2012
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1348-4818 1880-6554 |
| DOI | 10.2496/hbfr.32.461 |
Cover
| Summary: | 本稿は, 2011 年 11 月 12 日に行われた第35 回日本高次脳機能障害学会 (旧 日本失語症学会) 第 35 回大会シンポジウムにおける発表を基に, 認知症の非薬物アプローチの先行研究文献に関して述べることを目的とした。先ず, アルツハイマー型認知症の非薬物療法ガイドライン (2005) の成果を, 次に 2009 年に出版された『くすりに頼らない認知症治療』の内容を紹介した。さらに, 2008 年 1 月から 2011 年 10 月までの文献検索結果に基づいて, 非薬物アプローチの効果の検証を目的とした文献を整理してリストを提示した。アルツハイマー型認知症に関する薬物療法は発展してきているが, 認知症に対する非薬物的アプローチは重要である。非薬物療法のエビデンスに基づく効果の検証は未だ不十分であり, 今後一層の成果の蓄積が望まれる。 |
|---|---|
| ISSN: | 1348-4818 1880-6554 |
| DOI: | 10.2496/hbfr.32.461 |