モウセンゴケ属植物数種の葉切片からの再分化
組織培養を用いたモウセンゴケ属植物の試験管内増殖を最終的な目標としてモウセンゴケ属植物4種の葉片からの再分化条件を検討した.3種類のサイトカイニン(6-benzyladenine(BA), thidiazuron(TDZ), zeatin,)と1種類のオーキシン1-naphtaleneacetic acid(NAA)を組み合わせて添加した培地に供試植物の葉片を植え付けて培養した.供試した4種全てにおいて葉片から不定芽が再分化した.ZeatinとBAはTDZに比べて明らかに葉片からの不定芽の再分化に効果的であった.アフリカナガバモウセンゴケでは70%,イトバモウセンゴケでは80%,トウカイコモウ...
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| Published in | 北陸作物学会報 Vol. 49; pp. 65 - 68 |
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| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
北陸作物・育種学会
2014
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0388-8061 2189-7417 |
| DOI | 10.19016/hokurikucs.49.0_65 |
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| Summary: | 組織培養を用いたモウセンゴケ属植物の試験管内増殖を最終的な目標としてモウセンゴケ属植物4種の葉片からの再分化条件を検討した.3種類のサイトカイニン(6-benzyladenine(BA), thidiazuron(TDZ), zeatin,)と1種類のオーキシン1-naphtaleneacetic acid(NAA)を組み合わせて添加した培地に供試植物の葉片を植え付けて培養した.供試した4種全てにおいて葉片から不定芽が再分化した.ZeatinとBAはTDZに比べて明らかに葉片からの不定芽の再分化に効果的であった.アフリカナガバモウセンゴケでは70%,イトバモウセンゴケでは80%,トウカイコモウセンゴケでは100%そしてモウセンゴケでは83.9%の葉片から不定芽が再分化した.再分化した不定芽を植物成長調節物質を添加していない培地に移植することによって容易に発根を促すことができた.発根した再分化植物体は鉢上げ後の馴化も容易であった. |
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| ISSN: | 0388-8061 2189-7417 |
| DOI: | 10.19016/hokurikucs.49.0_65 |