キャリア教育における主体と自己に関する概念と教育実践上の課題についての一考察
本研究では,キャリア教育における主体と自己に関する概念整理をおこない,教育実践上の課題について検討した。OECD 2030プロジェクトにおけるエージェンシーの概念にはラーニング・コンパスが目指すウェルビーイングに向かう方向性が見出され,学習指導要領における主体には一元的な自己観が反映されていた。教育哲学,心理学,社会学における主体や自己の概念には,関係性や公共性との関連付けや,多元的かつ構成的な性質が確認された。これらの概念を整理した枠組みを提案し,キャリア教育の実践上の課題について検討した。...
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Published in | 開智国際大学紀要 Vol. 21; no. 1; pp. 25 - 37 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
学校法人 開智学園 開智国際大学
2022
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2433-4618 |
DOI | 10.24581/kaichi.21.1_25 |
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Summary: | 本研究では,キャリア教育における主体と自己に関する概念整理をおこない,教育実践上の課題について検討した。OECD 2030プロジェクトにおけるエージェンシーの概念にはラーニング・コンパスが目指すウェルビーイングに向かう方向性が見出され,学習指導要領における主体には一元的な自己観が反映されていた。教育哲学,心理学,社会学における主体や自己の概念には,関係性や公共性との関連付けや,多元的かつ構成的な性質が確認された。これらの概念を整理した枠組みを提案し,キャリア教育の実践上の課題について検討した。 |
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ISSN: | 2433-4618 |
DOI: | 10.24581/kaichi.21.1_25 |