高濃度Candida intermedia 4-6-4T2を利用した連続ケモスタット発酵プロセスによるキシロースおよびグルコースからのエタノール生産におけるエアスパージング効果
リグノセルロース由来のバイオマスからのエタノール生産において,発酵時間の短縮,生産速度の増加は,費用効果の高いエタノール生産工程である。酵母濃度の増加は,通常,エタノール生産速度を増加させるが,発酵液中の溶存CO2(dCO2)の濃度も増加させる。蓄積したdCO2はエタノール生産および生産速度を低下させることがある。この影響を解明し,24時間での迅速発酵のために連続ケモスタット発酵(CCF)工程を適用した。培養器に窒素不含合成発酵液(20 g/Lキシロースおよび30 g/Lグルコース+5 g/L酢酸)を15 mL/hで充填し,発酵ブロスを15 mL/hで回収した。蓄積したdCO2を排出する条件と...
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Published in | Journal of the Japan Petroleum Institute Vol. 64; no. 4; pp. 178 - 187 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
公益社団法人 石油学会
01.07.2021
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Subjects | |
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ISSN | 1346-8804 1349-273X |
DOI | 10.1627/jpi.64.178 |
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Summary: | リグノセルロース由来のバイオマスからのエタノール生産において,発酵時間の短縮,生産速度の増加は,費用効果の高いエタノール生産工程である。酵母濃度の増加は,通常,エタノール生産速度を増加させるが,発酵液中の溶存CO2(dCO2)の濃度も増加させる。蓄積したdCO2はエタノール生産および生産速度を低下させることがある。この影響を解明し,24時間での迅速発酵のために連続ケモスタット発酵(CCF)工程を適用した。培養器に窒素不含合成発酵液(20 g/Lキシロースおよび30 g/Lグルコース+5 g/L酢酸)を15 mL/hで充填し,発酵ブロスを15 mL/hで回収した。蓄積したdCO2を排出する条件として,エアスパージング量0.056 vvmがCCF工程でのエタノール生産に最も効果的であり,初期回分発酵(24時間)および6回-CCF工程(144時間)におけるエタノール収率は0.4 g/g,Candida intermedia 4-6-4T2の1回当たりの菌体濃度は実質約3 g/L(細胞乾燥重量)となり,連続回分発酵の1/3であった。 |
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ISSN: | 1346-8804 1349-273X |
DOI: | 10.1627/jpi.64.178 |