アメリカの救急医療システム
アメリカの救急医療制度の本格的な整備統合は, 1960年代の後半から始まった. 輩出した政府機関の法的措置, 公的機関の基準, 勧告などは, 一般大衆の救急蘇生法の普及, 救急車輛の規準化, 救急医療技士の教育などのPrehospital Care, 救急専門医の教育と組織化, 救急医療施設の階層化などを包括する救急医療サービスシステムの充実を目標としてきた. これらの救急医療システムの要素は, 別々のレベルで検討され展開されるにしても, 統合された救急医療システムとして利用されねばならない. 日米の救急医療制度を比較してみると, 個々の要素の格差はあるものの, 何よりこれらの要素を統合する救...
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Published in | 順天堂医学 Vol. 32; no. 1; pp. 27 - 31 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
順天堂医学会
1986
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0022-6769 2188-2134 |
DOI | 10.14789/pjmj.32.27 |
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Summary: | アメリカの救急医療制度の本格的な整備統合は, 1960年代の後半から始まった. 輩出した政府機関の法的措置, 公的機関の基準, 勧告などは, 一般大衆の救急蘇生法の普及, 救急車輛の規準化, 救急医療技士の教育などのPrehospital Care, 救急専門医の教育と組織化, 救急医療施設の階層化などを包括する救急医療サービスシステムの充実を目標としてきた. これらの救急医療システムの要素は, 別々のレベルで検討され展開されるにしても, 統合された救急医療システムとして利用されねばならない. 日米の救急医療制度を比較してみると, 個々の要素の格差はあるものの, 何よりこれらの要素を統合する救急医療システムに大きな差を見い出す. |
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ISSN: | 0022-6769 2188-2134 |
DOI: | 10.14789/pjmj.32.27 |