細菌の発現制御機構をゲノムワイドに解析する 次世代シーケンサーを用いた高精度な網羅的解析の可能性
これまで,転写開始点や転写制御因子の結合部位を正確に決めるためには,個々の遺伝子ごとに,プライマー伸長法や DNase I フットプリントをしなければならなかった.ところが,次世代シーケンサーの登場で,それらの方法と同等の精度で,ゲノムワイドな解析ができるようになりつつある.これらの解析手法の登場で,細菌のゲノム解析は,どこまで分子メカニズムに迫れるだろう.最近,続々と発表された1~数塩基レベルの解像度をもつ網羅的解析手法について解説してみたい....
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Published in | 化学と生物 Vol. 51; no. 10; pp. 670 - 678 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本農芸化学会
01.10.2013
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ISSN | 0453-073X 1883-6852 |
DOI | 10.1271/kagakutoseibutsu.51.670 |
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Summary: | これまで,転写開始点や転写制御因子の結合部位を正確に決めるためには,個々の遺伝子ごとに,プライマー伸長法や DNase I フットプリントをしなければならなかった.ところが,次世代シーケンサーの登場で,それらの方法と同等の精度で,ゲノムワイドな解析ができるようになりつつある.これらの解析手法の登場で,細菌のゲノム解析は,どこまで分子メカニズムに迫れるだろう.最近,続々と発表された1~数塩基レベルの解像度をもつ網羅的解析手法について解説してみたい. |
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ISSN: | 0453-073X 1883-6852 |
DOI: | 10.1271/kagakutoseibutsu.51.670 |