局所振動の主観的大きさに及ぼす継続時間の効果

本研究の目的は, 局所振動が主観的大きさに及ぼす継続時間の効果を明らかにすることである.刺激には, 局所振動のレベルが5種類で, 継続時間が0.5秒から40秒の範囲のホワイトノイズを用いた.4人の被験者には, マグニチュードエスティメイション法によって, それらの局所振動の大きさを判断させた.その結果, 把持力が0.5kgfのとき振動加速度レベルが6.92dB, また把持力が1kgfのとき6.25dB増加すると, 振動の主観的大きさが2倍になることが明らかになった.継続時間の効果は, 継続時間が2倍になった場合, 局所振動の主観的大きさの増加は把持力が0.5kgfのときには, 振動加速度レベル...

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Published in日本経営工学会誌 Vol. 35; no. 3; pp. 163 - 168
Main Authors 久米, 靖文, 前田, 節雄, 岩田, 義顕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本経営工学会 15.08.1984
Japan Industrial Management Association
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ISSN0386-4812
2432-9983
DOI10.11221/jimapre.35.3_163

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Summary:本研究の目的は, 局所振動が主観的大きさに及ぼす継続時間の効果を明らかにすることである.刺激には, 局所振動のレベルが5種類で, 継続時間が0.5秒から40秒の範囲のホワイトノイズを用いた.4人の被験者には, マグニチュードエスティメイション法によって, それらの局所振動の大きさを判断させた.その結果, 把持力が0.5kgfのとき振動加速度レベルが6.92dB, また把持力が1kgfのとき6.25dB増加すると, 振動の主観的大きさが2倍になることが明らかになった.継続時間の効果は, 継続時間が2倍になった場合, 局所振動の主観的大きさの増加は把持力が0.5kgfのときには, 振動加速度レベルの1.7dBの増加, また1kgfのときには, 1.1dBの増加として得られた.
ISSN:0386-4812
2432-9983
DOI:10.11221/jimapre.35.3_163