資金の時間的価値を考慮に入れた経済的生産ロットサイズの解析

本研究では, 資金の時間的価値を考慮に入れたときの生産と在庫に関する総費用を定式化し, この総費用を最小にする経済的生産ロットサイズ(真のEPQ値と呼ぶ)について理論的解析を行う.真のEPQ値が唯一つ存在することは容易に証明されるが, この値を解析的に求めることは難しい.論文では, 近似値として従来から論じられてきた資金の時間的価値を考慮しない古典的EPQ値を取り上げ, この値と真のEPQ値との大小関係について考察する.そして, その大小関係がモデルを構成するパラメータの値に依存すること, ならびに大小関係が特定の関数によって判別できることを示す....

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Published in日本経営工学会誌 Vol. 42; no. 3; pp. 181 - 185
Main Authors 藤田, 精一, 田村, 隆善
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本経営工学会 15.08.1991
Japan Industrial Management Association
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ISSN0386-4812
2432-9983
DOI10.11221/jimapre.42.3_181

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Summary:本研究では, 資金の時間的価値を考慮に入れたときの生産と在庫に関する総費用を定式化し, この総費用を最小にする経済的生産ロットサイズ(真のEPQ値と呼ぶ)について理論的解析を行う.真のEPQ値が唯一つ存在することは容易に証明されるが, この値を解析的に求めることは難しい.論文では, 近似値として従来から論じられてきた資金の時間的価値を考慮しない古典的EPQ値を取り上げ, この値と真のEPQ値との大小関係について考察する.そして, その大小関係がモデルを構成するパラメータの値に依存すること, ならびに大小関係が特定の関数によって判別できることを示す.
ISSN:0386-4812
2432-9983
DOI:10.11221/jimapre.42.3_181