計量個人差多次元尺度構成法での布置の構成法 : 非類似値の2乗に基づく場合

計量個人差尺度構成法のモデルとして重み付きユークリッド距離モデルが用いられることが多い.モデルのパラメータを推定するための方法として非類似値を変換した値から分析する方法がある.その一つとして非類似値の2乗値に基づいてモデルのパラメータを推定する場合がある.この方法に基づくものとしては,Bloxomの方法,Carroll & Changの方法,Takane, et al.やde Leeuw & Pruzanskyの方法などがある.しかし,これらの方法では変数変換によるバイアスなどは考慮されていない。そこで,バイアスを考慮した解法を提案する.推定法としては非類似値の2乗値について最...

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Published in計算機統計学 Vol. 1; no. 1; pp. 55 - 63
Main Author 今泉, 忠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本計算機統計学会 1988
Japanese Society of Computational Statistics
Subjects
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ISSN0914-8930
2189-9789
DOI10.20551/jscswabun.1.1_55

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Summary:計量個人差尺度構成法のモデルとして重み付きユークリッド距離モデルが用いられることが多い.モデルのパラメータを推定するための方法として非類似値を変換した値から分析する方法がある.その一つとして非類似値の2乗値に基づいてモデルのパラメータを推定する場合がある.この方法に基づくものとしては,Bloxomの方法,Carroll & Changの方法,Takane, et al.やde Leeuw & Pruzanskyの方法などがある.しかし,これらの方法では変数変換によるバイアスなどは考慮されていない。そこで,バイアスを考慮した解法を提案する.推定法としては非類似値の2乗値について最小2乗法を用いる場合に,その近似解を求める方法を提案する.人工データへの適用とモンテ・カルロシミュレーションでの結果を示す.その結果は,ここで提案した近似解法が有効であることを示唆する.
ISSN:0914-8930
2189-9789
DOI:10.20551/jscswabun.1.1_55