VDT作業の休憩時間の過ごし方に関する一考察
本研究はVDT作業の休憩時間の過ごし方を主題として実験的に検討した.主作業として一位数検索・加算作業を負荷し, 一連続作業時間は60分, 休憩は15分とした.休憩時間の過ごし方は15分間閉眼安静, 5分間の肉体作業(ハーバード・ステップテスト)負荷, 10分間の精神作業(労研性能検査 : 図形分割)負荷の3条件とし, 全作業時間120分, 作業前安静5分, 作業後安静10分である.被験者は視覚, 聴覚, 筋骨格系の健康正常な男子大学生8名である.測定項目は心搏数, CFF値, 作業量, 聴覚信号弁別, 自覚症状調査, 物理的環境条件などである.結果は開眼安静といった消極的対応より, 肉体的な負...
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Published in | 日本経営工学会誌 Vol. 46; no. 3; pp. 225 - 231 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本経営工学会
15.08.1995
Japan Industrial Management Association |
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ISSN | 0386-4812 2432-9983 |
DOI | 10.11221/jimapre.46.3_225 |
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Summary: | 本研究はVDT作業の休憩時間の過ごし方を主題として実験的に検討した.主作業として一位数検索・加算作業を負荷し, 一連続作業時間は60分, 休憩は15分とした.休憩時間の過ごし方は15分間閉眼安静, 5分間の肉体作業(ハーバード・ステップテスト)負荷, 10分間の精神作業(労研性能検査 : 図形分割)負荷の3条件とし, 全作業時間120分, 作業前安静5分, 作業後安静10分である.被験者は視覚, 聴覚, 筋骨格系の健康正常な男子大学生8名である.測定項目は心搏数, CFF値, 作業量, 聴覚信号弁別, 自覚症状調査, 物理的環境条件などである.結果は開眼安静といった消極的対応より, 肉体的な負荷を課すことによって大脳皮質に刺激を与え生体の活性化をはかる休憩時間の過ごし方のほうが.心身諸反応, 作業能率などの観点から有効であることが認められた.また主作業と異なる精神作業を負荷することも効果が認められた. |
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ISSN: | 0386-4812 2432-9983 |
DOI: | 10.11221/jimapre.46.3_225 |