地方の様々な管理形態の橋梁を対象とした産官学民協働による維持管理モデルの構築と実装

全国には道路法が適用されていない橋梁が存在し,その多くが定期的な点検の実施がなされていない状況にある.また,地方自治体では道路法に基づき橋梁点検の実施をしている一方で,税収の減少や現地の条件等により,計画どおり補修が進んでいない事例も見受けられる.これらの状況を踏まえ地元・産官学一体で橋梁を継続的に維持管理する仕組みの構築を目的とした.本研究では学生への教育手法の工夫による橋梁点検の知識向上を図り,自治体管理の橋梁に加え,道路法適用外の地元管理の橋梁にて地元の方と産官学と協動で簡易チェックシートを用いた点検および簡易補修を実施した.その結果,点検補修に参加した住民の方の橋梁の維持管理に関する知...

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Published inインフラメンテナンス実践研究論文集 Vol. 1; no. 1; pp. 51 - 59
Main Authors 津田, 誠, 中田, 智之, 浅野, 和香奈
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2022
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ISSN2436-777X
DOI10.11532/jsceim.1.1_51

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Summary:全国には道路法が適用されていない橋梁が存在し,その多くが定期的な点検の実施がなされていない状況にある.また,地方自治体では道路法に基づき橋梁点検の実施をしている一方で,税収の減少や現地の条件等により,計画どおり補修が進んでいない事例も見受けられる.これらの状況を踏まえ地元・産官学一体で橋梁を継続的に維持管理する仕組みの構築を目的とした.本研究では学生への教育手法の工夫による橋梁点検の知識向上を図り,自治体管理の橋梁に加え,道路法適用外の地元管理の橋梁にて地元の方と産官学と協動で簡易チェックシートを用いた点検および簡易補修を実施した.その結果,点検補修に参加した住民の方の橋梁の維持管理に関する知識や意識の向上が見られ,合わせて地元の方と有識者とでは点検結果において高い相関がみられた.
ISSN:2436-777X
DOI:10.11532/jsceim.1.1_51