小児外来における総合実施計画書への取り組み報告

平成14年4月の社会保険診療報酬改正と当センター開設が同時期でありリハビリテーション利用者全員が総合実施計画書評価料算定の対象となった。現在のところ116人中111人のご家族からご理解いただき、少なくとも1回は評価料を算定できた。一方、小児には該当しない項目が多く評価・計画書としては不十分となる等の問題点も挙がった。評価が不十分となる項目が多い児は具体的アプローチなど自由に書き込める欄にウエイトを置くことや担当療法士の補足説明などで対応した。用語の不明確さや該当しない項目の多さから、当初総合実施計画書のあり方を疑問視する声が療法士間でも挙がった。しかし、療法士からの説明にとどまらず積極的にご家...

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Published in九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 Vol. 2002; p. 119
Main Authors 中山, いずみ, 大井, 江里子, 坂口, 雅子, 砂川, みちる, 佐藤, 崇, 山口, 由佳子, 大平, すみか, 志摩, 香緒里, 原, 温子, 原, 寛道, 中川, 尚子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州理学療法士・作業療法士合同学会 2003
Joint Congress of Physical Therapist and Occupational Therapist in Kyushu
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ISSN0915-2032
2423-8899
DOI10.11496/kyushuptot.2002.0.119.0

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Summary:平成14年4月の社会保険診療報酬改正と当センター開設が同時期でありリハビリテーション利用者全員が総合実施計画書評価料算定の対象となった。現在のところ116人中111人のご家族からご理解いただき、少なくとも1回は評価料を算定できた。一方、小児には該当しない項目が多く評価・計画書としては不十分となる等の問題点も挙がった。評価が不十分となる項目が多い児は具体的アプローチなど自由に書き込める欄にウエイトを置くことや担当療法士の補足説明などで対応した。用語の不明確さや該当しない項目の多さから、当初総合実施計画書のあり方を疑問視する声が療法士間でも挙がった。しかし、療法士からの説明にとどまらず積極的にご家族から意見を述べてもらい、同意を得るようになったことで、今では医療一般における常識となったインフォームドコンセントに自然と繋がった。我々は療法士間で挙がった問題のみならず利用者側からの意見を集約し公表していく義務がある。そのような動きにより今後発達障害児に考慮した様式または施設独自の様式が認められ、より円滑なインフォームドコンセントの流れが生まれることが期待される。
ISSN:0915-2032
2423-8899
DOI:10.11496/kyushuptot.2002.0.119.0