当院での腎移植に対する看護実践

当院では2011年から腎移植を開始し、年々症例数が増加され近年では年間30件前後の生体腎移植を行っている。移植開始時は未経験の移植看護に取り組む不安は大きく、腎臓移植チームを立ち上げ、不足している移植看護について手探りでありながらも現在まで進めてきた。チームとしては看護師がRTCの資格を取得し横断的活動を行い、外来と病棟との連携、各部署を交えたカンファレンスを現在も行っている。コロナによる病棟再編成もあり、各病棟を移動しながら、指導方法を変更し移植看護の普及に努めている。今後の目標としてチームワークを強固にし、新たな目標に向かって進めていけるチームメンバーの拡大を図る事と考える。【目的】看護師...

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Published inJapanese Journal of Transplantation Vol. 58; no. Supplement; p. s329_1
Main Authors 久保, 隆史, 麓, 真一, 有吉, 勇一, 添野, 真嗣, 國友, 麻由美, 安藤, 哲郎, 田村, 邦子, 田丸, 裕子, 須永, 美和子, 羽鳥, 基明, 関原, 哲夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本移植学会 2023
The Japan Society for Transplantation
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ISSN0578-7947
2188-0034
DOI10.11386/jst.58.Supplement_s329_1

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Summary:当院では2011年から腎移植を開始し、年々症例数が増加され近年では年間30件前後の生体腎移植を行っている。移植開始時は未経験の移植看護に取り組む不安は大きく、腎臓移植チームを立ち上げ、不足している移植看護について手探りでありながらも現在まで進めてきた。チームとしては看護師がRTCの資格を取得し横断的活動を行い、外来と病棟との連携、各部署を交えたカンファレンスを現在も行っている。コロナによる病棟再編成もあり、各病棟を移動しながら、指導方法を変更し移植看護の普及に努めている。今後の目標としてチームワークを強固にし、新たな目標に向かって進めていけるチームメンバーの拡大を図る事と考える。【目的】看護師の腎移植に対する関心度を調査し、今後の看護の課題を探る。【方法】2022年 移植に関連した30人の看護師に対して移植研修会前後で意識調査を行った。【結果】研修会後は、移植に対して興味を持った看護師は10%増加したが、不安の解消につながらないことも分かった。そこで個々の不安に対応するため、集団から少人数での勉強会に変更し、患者に適した移植看護が提供できるよう工夫を行った。【考察】勉強会の方法を工夫したことは、個別性を重視した移植看護に繋がる。
ISSN:0578-7947
2188-0034
DOI:10.11386/jst.58.Supplement_s329_1