理学療法学科学生のEQ(こころの知能指数)
【はじめに】 1995年より全米各地の学校が「EQ(emotional intelligence)からこころの知能指数」を数学や国語と同じような必修科目として教える方向にある。また近年、企業も採用試験や職員教育にEQテストを取り入れるようになって来た。そもそも、EQとは、ゴールマンにより1995年に提唱され。それまでは、情動知能とも言われていたもので、情動知能とは、「情動を知覚すること、思考を助けるために利用し作り出すこと、情動と情動の知識を理解すること、情緒的知的な成長を促すように情動を制御すること」と定義されている。今回、当校の理学療法学科全学生にEQテストを実施したので報告する。 【研究...
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          | Published in | 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 Vol. 2006; p. 89 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            九州理学療法士・作業療法士合同学会
    
        2006
     Joint Congress of Physical Therapist and Occupational Therapist in Kyushu  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0915-2032 2423-8899  | 
| DOI | 10.11496/kyushuptot.2006.0.89.0 | 
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| Summary: | 【はじめに】 1995年より全米各地の学校が「EQ(emotional intelligence)からこころの知能指数」を数学や国語と同じような必修科目として教える方向にある。また近年、企業も採用試験や職員教育にEQテストを取り入れるようになって来た。そもそも、EQとは、ゴールマンにより1995年に提唱され。それまでは、情動知能とも言われていたもので、情動知能とは、「情動を知覚すること、思考を助けるために利用し作り出すこと、情動と情動の知識を理解すること、情緒的知的な成長を促すように情動を制御すること」と定義されている。今回、当校の理学療法学科全学生にEQテストを実施したので報告する。 【研究手順・対象】 本研究は、内山らが開発した検査EQSを用い行った。対象は、当校に在籍している、全理学療法学科学生234名とした。なお、テストはH17年4月に実施した。そして今回は、EQSの自己対応・他者対応・状況対応という3つの領域において、昼間部・夜間部及び各学年ごとに分類し一元配置分散分析を用い比較した。 【結果】 3領域中、自己対応の領域で有意差を示した(p=0.009)。また他者対応・状況対応においては有意な差は示さなかった。 【考察及びまとめ】 今回、当校理学療法学科全学生にEQテストを実施した。そして、昼間部・夜間部及び各学年ごとに分類し比較した。その結果、自己対応の領域で有意差を示した。これは学年が増す毎に、「自己の心の働きについて知り、行動を支え、効果的に行動をとる能力」が身についていると思われる。また、「他者の感情に関する認知や共感をベースに、他者との人間関係を適切に維持することのできる能力」や「自己を取り巻く、あるいは自己と他者を含む集団を取り巻く状況の変化に耐える力、リーダーシップ、また自己対応領域と対人対応領域の各種能力や技量を状況に応じて適切に使い分ける統制力」には差はなく、進級による変化はないと考えられた。今後は、さらにデータを重ね経過を見てゆきたい。 | 
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| ISSN: | 0915-2032 2423-8899  | 
| DOI: | 10.11496/kyushuptot.2006.0.89.0 |