身長発育からみた小学生期女児レスリング選手における体力・運動能力の発達特性
本研究では小学生期女児レスリング選手の体力・運動能力の発達特性を明らかにすることを目的とした。対象者は小学生期女児レスリング選手延べ87名であった。測定項目は身長、体重、体脂肪率、一般的な体力・運動能力として20m走、立ち幅跳び、反復横跳び、リバウンドジャンプ指数、レスリング競技の専門的要素を含んだ運動能力としてタックルジャンプとした。アロメトリー式“y= bxa”を得るために、身長に従って分類した測定値を両対数グラフにプロットした。変移点を算出した結果、立ち幅跳び、反復横跳びは身長約115cmで変移点を認めた。リバウンドジャンプ指数は身長約131cm、タックルジャンプは約127cmで変移点が...
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| Published in | トレーニング指導 Vol. 5; no. 1; pp. 25 - 33 |
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| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本トレーニング指導学会
2022
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 2433-6742 2434-3307 |
| DOI | 10.32171/jscicoachingtraining.5.1_25 |
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| Summary: | 本研究では小学生期女児レスリング選手の体力・運動能力の発達特性を明らかにすることを目的とした。対象者は小学生期女児レスリング選手延べ87名であった。測定項目は身長、体重、体脂肪率、一般的な体力・運動能力として20m走、立ち幅跳び、反復横跳び、リバウンドジャンプ指数、レスリング競技の専門的要素を含んだ運動能力としてタックルジャンプとした。アロメトリー式“y= bxa”を得るために、身長に従って分類した測定値を両対数グラフにプロットした。変移点を算出した結果、立ち幅跳び、反復横跳びは身長約115cmで変移点を認めた。リバウンドジャンプ指数は身長約131cm、タックルジャンプは約127cmで変移点が認められた。体力・運動能力は身長発育とともに増加した。主な知見は以下のとおりである。1.前方への瞬発力と方向転換能力の発達は相似である。2. タックル動作の発達は、思春期ピークを迎える直前まで継続して特に発達する。 |
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| ISSN: | 2433-6742 2434-3307 |
| DOI: | 10.32171/jscicoachingtraining.5.1_25 |