移植内科医の役割:腎臓内科

【抄録】私は日本で内科初期研修を修了したのち渡米し、アメリカで内科研修、腎臓内科・腎臓移植内科クリニカルフェローシップを行い、現在は移植腎臓内科医として臨床を行っています。移植医療はチーム医療です。腎移植術直後は移植外科チームと共診で入院管理を行いますが、外来での診療は移植腎臓内科が主体となり、免疫抑制剤の調整、拒絶の治療、心血管系・糖尿病・感染症・がんなどの長期合併症の治療を行います。移植件数が増加するほど、移植外科と腎臓内科の連携がますます重要になります。アメリカでは2年間の一般腎臓内科研修に加え、1年間の腎臓移植フェローシップを行います。この腎臓移植フェローシップの1年間に、米国移植学会...

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Bibliographic Details
Published inJapanese Journal of Transplantation Vol. 58; no. Supplement; p. s231_2
Main Author 村上, 尚加
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本移植学会 2023
The Japan Society for Transplantation
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ISSN0578-7947
2188-0034
DOI10.11386/jst.58.Supplement_s231_2

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Summary:【抄録】私は日本で内科初期研修を修了したのち渡米し、アメリカで内科研修、腎臓内科・腎臓移植内科クリニカルフェローシップを行い、現在は移植腎臓内科医として臨床を行っています。移植医療はチーム医療です。腎移植術直後は移植外科チームと共診で入院管理を行いますが、外来での診療は移植腎臓内科が主体となり、免疫抑制剤の調整、拒絶の治療、心血管系・糖尿病・感染症・がんなどの長期合併症の治療を行います。移植件数が増加するほど、移植外科と腎臓内科の連携がますます重要になります。アメリカでは2年間の一般腎臓内科研修に加え、1年間の腎臓移植フェローシップを行います。この腎臓移植フェローシップの1年間に、米国移植学会(AST)・米国移植外科学会(ASTS)により定められたカリキュラムを修め、移植腎臓内科医となりますが、修了後も実地臨床でのトレーニングは続きます。日本でも移植腎臓内科医を育成し、腎移植医療への参画を進めるにはどのようにすれば良いか、考えていきたいと思います。【キーワード】移植腎臓内科、日本とアメリカでの腎臓内科研修、腎臓移植内科研修
ISSN:0578-7947
2188-0034
DOI:10.11386/jst.58.Supplement_s231_2