継続的金融経済教育の授業効果-高校家庭科教員と専門家との協働実践

本論文では金融経済教育に関する3時間について,授業前に実施した「金融に関するアンケート(「金融意識・行動」),「金融リテラシー」)」を実施し,生徒の「自由記述」の内容を「人間発達度」と「現実把握度」で分析した。また「金融意識・行動に関するアンケート」によって生徒を数量化Ⅲ類とクラスター分析を用いて金融意識・行動グループに分類し,グループ別に「人間発達度」,「現実把握度」を分析し,金融意識・行動と授業効果について明らかにした。このことから,生徒の「金融意識・行動」よりも,授業を継続的に積み重ねていくことの方が,生徒の人間発達や金融に対する現実把握に影響を与えることが明らかになった。...

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Bibliographic Details
Published in生活経済学研究 Vol. 54; pp. 15 - 28
Main Authors 堀江, 雅子, 大藪, 千穂, 泉谷, 徹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 生活経済学会 2021
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ISSN1341-7347
2424-1288
DOI10.18961/seikatsukeizaigaku.54.0_15

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Summary:本論文では金融経済教育に関する3時間について,授業前に実施した「金融に関するアンケート(「金融意識・行動」),「金融リテラシー」)」を実施し,生徒の「自由記述」の内容を「人間発達度」と「現実把握度」で分析した。また「金融意識・行動に関するアンケート」によって生徒を数量化Ⅲ類とクラスター分析を用いて金融意識・行動グループに分類し,グループ別に「人間発達度」,「現実把握度」を分析し,金融意識・行動と授業効果について明らかにした。このことから,生徒の「金融意識・行動」よりも,授業を継続的に積み重ねていくことの方が,生徒の人間発達や金融に対する現実把握に影響を与えることが明らかになった。
ISSN:1341-7347
2424-1288
DOI:10.18961/seikatsukeizaigaku.54.0_15