日本スキンバンクネットワーク 2022年度活動報告

日本スキンバンクネットワーク(以下当バンク)は2016年8月より本格的にバンク活動を再開し、現在は関東圏の当バンク加入施設および東海地方の同1施設、さらに承諾作業協力が頂けるコーディネーターが在籍する地域の一部施設からのドナー情報に対応している。また採皮はこの地域の当バンク加入施設医師の協力によってなされており、シッピングはこれまで通り全国79加入施設へ随時おこなっている。2022年4月から2023年3月までに当バンクが受信したドナー情報は24件であり、このうち提供に至った症例は6件だった。261.3単位(100cm2=1単位)のAllograftを保存。レシピエント数は15名に対し20回延べ...

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Published inJapanese Journal of Transplantation Vol. 58; no. Supplement; p. s294_1
Main Authors 田中, 秀治, 青木, 大, 小川, 由季, 佐々木, 淳一, 副島, 一孝, 松村, 一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本移植学会 2023
The Japan Society for Transplantation
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ISSN0578-7947
2188-0034
DOI10.11386/jst.58.Supplement_s294_1

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Summary:日本スキンバンクネットワーク(以下当バンク)は2016年8月より本格的にバンク活動を再開し、現在は関東圏の当バンク加入施設および東海地方の同1施設、さらに承諾作業協力が頂けるコーディネーターが在籍する地域の一部施設からのドナー情報に対応している。また採皮はこの地域の当バンク加入施設医師の協力によってなされており、シッピングはこれまで通り全国79加入施設へ随時おこなっている。2022年4月から2023年3月までに当バンクが受信したドナー情報は24件であり、このうち提供に至った症例は6件だった。261.3単位(100cm2=1単位)のAllograftを保存。レシピエント数は15名に対し20回延べ210.1単位のAllograftの供給を行った。Covid-19 の影響により当バンクでのドナー数は近年減少傾向であったが、2021年度に増加に転じ、2022年度は更に増加した。レシピエント数・供給数は毎年一定数を維持している状態が続いている。今後、十分なAllograftの保存と安定的な供給を図るため、採皮活動エリアの拡大を図りたい。その為、デジタルコンテンツを利用したコーディネーター教育システムの構築、さらには採皮医・移植医に向けた教育・資料コンテンツの追加を行っている。今年度はHPの改編を行う等、更なる体制整備を実施し熱傷治療に貢献し患者救命というスキンバンクの使命を果たしたい。
ISSN:0578-7947
2188-0034
DOI:10.11386/jst.58.Supplement_s294_1