視空間認知障害児への色積木の対称図形を用いた視覚的推理向上のための訓練教材開発
発達障害,アスペルガー症候群,視空間認知障害の疑いのある女児について,視空間認知と視覚的推理の訓練を行った.視空間認知訓練は稲田,有田の色積木構成課題を用いた.視覚的推理訓練は,色積木見本の対称図形を構成する課題を作製した.訓練前後の変化の指標として,視空間認知はWISC-Ⅳの積木模様の評価点,視覚的推理はWISC-Ⅳの行列推理の評価点を選択した.さらに,WISC-Ⅳの知覚推理の合成得点も指標とした. 結果,積木模様(視空間認知)は4から7(+3),行列推理(視覚的推理)は7から14(+7),知覚推理の合成得点は76から106(+30)にそれぞれ向上した. WISC-Ⅳで,知覚推理の合成得点の...
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| Published in | 高知リハビリテーション学院紀要 Vol. 14; pp. 13 - 17 |
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| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
学校法人高知学園 高知リハビリテーション学院
31.03.2013
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| Subjects | |
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| ISSN | 1345-5648 2433-4553 |
| DOI | 10.15028/kochireha.14.0_13 |
Cover
| Summary: | 発達障害,アスペルガー症候群,視空間認知障害の疑いのある女児について,視空間認知と視覚的推理の訓練を行った.視空間認知訓練は稲田,有田の色積木構成課題を用いた.視覚的推理訓練は,色積木見本の対称図形を構成する課題を作製した.訓練前後の変化の指標として,視空間認知はWISC-Ⅳの積木模様の評価点,視覚的推理はWISC-Ⅳの行列推理の評価点を選択した.さらに,WISC-Ⅳの知覚推理の合成得点も指標とした. 結果,積木模様(視空間認知)は4から7(+3),行列推理(視覚的推理)は7から14(+7),知覚推理の合成得点は76から106(+30)にそれぞれ向上した. WISC-Ⅳで,知覚推理の合成得点の変化が+30であったことは,今回実施した視空間認知訓練,視覚的推理訓練の効果が現れたものと考えた.また,積木模様の評価点の変化が+3であったことは,視空間認知訓練の効果があったと判断した.さらに,行列推理の評価点が+7であったことは,視覚的推理訓練の効果があったと考えた. |
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| ISSN: | 1345-5648 2433-4553 |
| DOI: | 10.15028/kochireha.14.0_13 |