学生参画型FD活動SCOTプログラムに参加する学生の特徴

本研究は、授業改善支援における学生参画型FD活動であるSCOTプログラムで養成した学生(SCOT生)の特徴を明らかにすることを目的とした。比較対象は教職課程履修者と大学院生とし、大学の経験学習型リーダーシップ教育におけるリーダーシップ行動尺度を用いた。先行研究において示された6つの因子「率先垂範」・「挑戦」・「目標共有」・「目標管理」・「成果志向支援」・「対人志向支援」に関して、リーダーシップ行動尺度を用いて比較対象の学生群の調査結果と比較した。その結果、「対人志向支援」についてSCOT生が最も高い数値を示し、比較対象の学生群との間に有意な差があることが分かった。上記には、SCOT生の本来の業...

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Published in高等教育開発 Vol. 1; pp. 11 - 18
Main Authors 榊原, 暢久, 奥田, 宏志, 恒安, 眞佐
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本高等教育開発協会 31.03.2022
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ISSN2436-9918
DOI10.57294/jaed.1.0_11

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Summary:本研究は、授業改善支援における学生参画型FD活動であるSCOTプログラムで養成した学生(SCOT生)の特徴を明らかにすることを目的とした。比較対象は教職課程履修者と大学院生とし、大学の経験学習型リーダーシップ教育におけるリーダーシップ行動尺度を用いた。先行研究において示された6つの因子「率先垂範」・「挑戦」・「目標共有」・「目標管理」・「成果志向支援」・「対人志向支援」に関して、リーダーシップ行動尺度を用いて比較対象の学生群の調査結果と比較した。その結果、「対人志向支援」についてSCOT生が最も高い数値を示し、比較対象の学生群との間に有意な差があることが分かった。上記には、SCOT生の本来の業務外である研修補助や勉強会におけるSCOT生間の「教え合い」の中でリーダーシップ行動が生まれ、その結果「協働性」育成に繋がっていることが示唆された。
ISSN:2436-9918
DOI:10.57294/jaed.1.0_11