女性中長距離選手と非競技選手における全身持久性体力と局所の骨格筋酸素動態の比較
本研究は、女性の中長距離選手7名(R群)と非競技選手7名(N群)を対象に、エルゴメータによる運動負荷試験(CPX)を実施し、両者における全身持久性体力と局所の骨格筋酸素動態の相違を明らかにすることを目的とした。我々はCPXの終了基準を一定のペダル回転数以下とし、骨格筋の酸素飽和度を測定するため右外側広筋に近赤外分光法装置のプローブを装着した。最高酸素摂取量(VO2 peak)、最高負荷、運動時間はR群がN群より有意に大きく、運動後再酸素化時間(Tr)はR群がN群より有意に短かった。また14名のVO2peakとTrには有意な負の相関(r=-0.59)が認められた。本研究では、中長距離選手は全身持...
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| Published in | トレーニング指導 Vol. 5; no. 1; pp. 3 - 9 |
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| Main Authors | , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本トレーニング指導学会
2022
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 2433-6742 2434-3307 |
| DOI | 10.32171/jscicoachingtraining.5.1_3 |
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| Summary: | 本研究は、女性の中長距離選手7名(R群)と非競技選手7名(N群)を対象に、エルゴメータによる運動負荷試験(CPX)を実施し、両者における全身持久性体力と局所の骨格筋酸素動態の相違を明らかにすることを目的とした。我々はCPXの終了基準を一定のペダル回転数以下とし、骨格筋の酸素飽和度を測定するため右外側広筋に近赤外分光法装置のプローブを装着した。最高酸素摂取量(VO2 peak)、最高負荷、運動時間はR群がN群より有意に大きく、運動後再酸素化時間(Tr)はR群がN群より有意に短かった。また14名のVO2peakとTrには有意な負の相関(r=-0.59)が認められた。本研究では、中長距離選手は全身持久性体力がより高く、また局所骨格筋の酸素供給を反映するTrがより短かった。本運動形態では、全身持久性体力と局所の酸素供給は関連していることが示唆された。 |
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| ISSN: | 2433-6742 2434-3307 |
| DOI: | 10.32171/jscicoachingtraining.5.1_3 |