教職協働による不登校学生への支援事例を用いた教職員研修プログラムの開発

高等教育機関では、多様な学生を受け入れ、広範囲にわたる学生支援が必要とされる。学生支援は、担い手である教職員の能力・スキルの向上が求められ、教職協働が積極的に進められている領域である。しかし、学生支援領域において、教職協働をテーマにした研修会についての先行研究がないこと、出席状況が悪い学生や不登校学生に対する対応について、教職協働で支援を行っている実績は確認できるが、学術的な検証はほとんどみられない。このような背景を踏まえ、筆者らは、教職協働による学生支援事例を用いた教職員研修プログラムの開発を行い実践した。本稿は、実践したプログラムの参加者アンケートの結果をもとに、プログラムの成果と課題を明...

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Published in高等教育開発 Vol. 3; pp. 20 - 26
Main Authors 藤本, 正己, 杉田, 郁代, 藤巻, 晃
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本高等教育開発協会 31.03.2024
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ISSN2436-9918
DOI10.57294/jaed.3.0_20

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Summary:高等教育機関では、多様な学生を受け入れ、広範囲にわたる学生支援が必要とされる。学生支援は、担い手である教職員の能力・スキルの向上が求められ、教職協働が積極的に進められている領域である。しかし、学生支援領域において、教職協働をテーマにした研修会についての先行研究がないこと、出席状況が悪い学生や不登校学生に対する対応について、教職協働で支援を行っている実績は確認できるが、学術的な検証はほとんどみられない。このような背景を踏まえ、筆者らは、教職協働による学生支援事例を用いた教職員研修プログラムの開発を行い実践した。本稿は、実践したプログラムの参加者アンケートの結果をもとに、プログラムの成果と課題を明らかにするものである。教員と職員が同じ場で研修を受けることによって、互いの立場について理解することにつながったことと不登校学生に対する理解が促進されたことが明らかになった。
ISSN:2436-9918
DOI:10.57294/jaed.3.0_20