新生児聴覚スクリーニング後の当院乳幼児聴力検査外来受診児の経過

2006年4月から2011年3月までの5年間に, 新生児聴覚スクリーニング後referとなり当院幼児聴力検査外来を受診した57例について検討した。新生児聴覚スクリーニング方法としては自動ABR (AABR) が21例, 耳音響放射 (OAE) が31例, OAEとAABRの併用が5例で, 初診時月齢は生後1ヵ月が最多の26例であり初診時の平均月齢は2.5ヵ月であった。紹介元施設は産婦人科医院が最も多く25例であった。新生児聴覚スクリーニング両側refer例が計21例, 一側refer例が計36例であった。両側難聴はAABRによる両側refer症例10例中8例, OAEによる両側refer症例1...

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Published in耳鼻咽喉科展望 Vol. 56; no. Supplement1; pp. s20 - s25
Main Authors 原, 晃, 中馬越, 真理子, 及川, 慶子, 田渕, 経司, 和田, 哲郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻咽喉科展望会 05.03.2013
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ISSN0386-9687
1883-6429
DOI10.11453/orltokyo.56.s20

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Summary:2006年4月から2011年3月までの5年間に, 新生児聴覚スクリーニング後referとなり当院幼児聴力検査外来を受診した57例について検討した。新生児聴覚スクリーニング方法としては自動ABR (AABR) が21例, 耳音響放射 (OAE) が31例, OAEとAABRの併用が5例で, 初診時月齢は生後1ヵ月が最多の26例であり初診時の平均月齢は2.5ヵ月であった。紹介元施設は産婦人科医院が最も多く25例であった。新生児聴覚スクリーニング両側refer例が計21例, 一側refer例が計36例であった。両側難聴はAABRによる両側refer症例10例中8例, OAEによる両側refer症例11例中6例の他にOAEによる一側refer症例にも2例認め, 計16名であった。補聴器装用開始平均月齢は8.9ヵ月であったがそのうち進行性難聴が疑われた1例を除くと6.9ヵ月であった。
ISSN:0386-9687
1883-6429
DOI:10.11453/orltokyo.56.s20