クリティカルパスにおける薬剤管理指導業務 小児斜視手術患者の一週間入院への取り組み

「緒言」 岡山大学医学部附属病院では, 平成6年から眼科病棟において薬剤管理指導業務を開始した. 眼科病棟の特徴としては, 白内障をはじめ緑内障, 網膜剥離, 糖尿病性網膜症等の患者が多く, 手術を目的とした短期間の入院がほとんどであること, および手術前手術後で指導内容が大きく異なること, 術後経過がよければバリアンスも生じにくく, 指導内容が定型的なことがあげられる. したがって, クリティカルパス(CP)1, 2)による患者ケアは行いやすく, すでに多くの施設において取り組まれている. 平成11年からは当院においても白内障手術においてCPによる患者ケアを行っており, その取り組みについて...

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Published in医療薬学 Vol. 27; no. 4; pp. 343 - 350
Main Authors 長谷部, 聡, 佐藤, 智昭, 豊田, 倫子, 大月, 洋, 荒木, 博陽, 二神, 幸次郎, 井上, 和昭, 仲倉, 俊恵, 五味田, 裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.08.2001
日本医療薬学会
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.27.343

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Summary:「緒言」 岡山大学医学部附属病院では, 平成6年から眼科病棟において薬剤管理指導業務を開始した. 眼科病棟の特徴としては, 白内障をはじめ緑内障, 網膜剥離, 糖尿病性網膜症等の患者が多く, 手術を目的とした短期間の入院がほとんどであること, および手術前手術後で指導内容が大きく異なること, 術後経過がよければバリアンスも生じにくく, 指導内容が定型的なことがあげられる. したがって, クリティカルパス(CP)1, 2)による患者ケアは行いやすく, すでに多くの施設において取り組まれている. 平成11年からは当院においても白内障手術においてCPによる患者ケアを行っており, その取り組みについてはすでに発表した3). 医療費削減, 患者サービス向上はもとより, CP表を用い情報を共有することは効率的であり, 他の医療スタッフによる患者ケアの施行状況が一目で把握できる等, チーム医療を行う上で有益であった. さらにわれわれ薬剤師にとっても, 処方内容を前もって把握できることは患者の薬剤管理が行いやすい等の利点があった.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.27.343