オルソパントモグラムX線写真における埋伏犬歯の分類について

犬歯の埋伏は歯科臨床においてしばしば遭遇するものであり, その埋伏状態の様相は極めて多岐にわたる. 今回, われわれはオルソパントモグラムを用いて咬合平面に対する埋伏犬歯の歯軸の傾斜程度からその埋伏状態を分類することを試み, 若干の興味ある知見を得たので報告する. 対象および方法 対象は1988年から1997年の約10年間に埋伏犬歯による隣在永久歯の萌出不全および審美障害を主訴として来院した患者で, 初診時に撮影したオルソパントモグラム上に埋伏犬歯を認めた70例である. 患者の年齢は12~40歳, 男性23名, 女性47名で永久歯列完成者であった. 犬歯の埋伏部位は上顎65例(右側39例, 左...

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Published in小児口腔外科 Vol. 8; no. 2; pp. 30 - 33
Main Authors 山本, 学, 中田, 利明, 吉武, 一貞, 田中, 章夫, 太田, 義之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本小児口腔外科学会 25.12.1998
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ISSN0917-5261
1884-6661
DOI10.11265/poms1991.8.2_30

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Summary:犬歯の埋伏は歯科臨床においてしばしば遭遇するものであり, その埋伏状態の様相は極めて多岐にわたる. 今回, われわれはオルソパントモグラムを用いて咬合平面に対する埋伏犬歯の歯軸の傾斜程度からその埋伏状態を分類することを試み, 若干の興味ある知見を得たので報告する. 対象および方法 対象は1988年から1997年の約10年間に埋伏犬歯による隣在永久歯の萌出不全および審美障害を主訴として来院した患者で, 初診時に撮影したオルソパントモグラム上に埋伏犬歯を認めた70例である. 患者の年齢は12~40歳, 男性23名, 女性47名で永久歯列完成者であった. 犬歯の埋伏部位は上顎65例(右側39例, 左側26例), 下顎5例(右側3例, 左側2例)であった. 撮影したオルソパントモグラムを用いて歯科医師2名により咬合平面に対する埋伏犬歯の歯軸の傾斜程度から犬歯の埋伏状態を大別した.
ISSN:0917-5261
1884-6661
DOI:10.11265/poms1991.8.2_30