四国4県における成人言語聴覚療法の社会資源に関する検討

成人の言語聴覚療法に関わっている保健,医療,福祉,教育の関係者に提供できる情報の共有化を推進することを目的にアンケートを実施した.四国4県の関連施設を対象に,①言語聴覚療法担当者の数,②従事している場所,③施設の内容,④サービスの対象,⑤サービスの内容,⑥情報提供について調査した.その結果,言語聴覚療法担当者の数は78人と少なく,施設は都市部に集中し,民間の医療施設が多かった.サービスでは,失語症と運動障害性構音障害に対して,検査・訓練を中心に実施していた.情報提供では,必要性を感じつつも実施率が少ない等,十分とは言えない状況であった.「言語聴覚障害者が,地域において必要とするサービスが十分に...

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Published in高知リハビリテーション学院紀要 Vol. 1; pp. 1 - 5
Main Authors 石川, 裕治, 笠井, 新一郎, 鈴木, 啓, 山田, 弘幸, 稲田, 勤, 福永, 一郎, 實成, 文彦, 長嶋, 比奈美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人高知学園 高知リハビリテーション学院 31.03.2000
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ISSN1345-5648
2433-4553
DOI10.15028/kochireha.1.0_1

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Summary:成人の言語聴覚療法に関わっている保健,医療,福祉,教育の関係者に提供できる情報の共有化を推進することを目的にアンケートを実施した.四国4県の関連施設を対象に,①言語聴覚療法担当者の数,②従事している場所,③施設の内容,④サービスの対象,⑤サービスの内容,⑥情報提供について調査した.その結果,言語聴覚療法担当者の数は78人と少なく,施設は都市部に集中し,民間の医療施設が多かった.サービスでは,失語症と運動障害性構音障害に対して,検査・訓練を中心に実施していた.情報提供では,必要性を感じつつも実施率が少ない等,十分とは言えない状況であった.「言語聴覚障害者が,地域において必要とするサービスが十分に受けることができる」ために,言語聴覚士をはじめとする関連職種は,これらの問題解決に向けての取り組みが必要であると考えられた.
ISSN:1345-5648
2433-4553
DOI:10.15028/kochireha.1.0_1