中学校美術科における「題材」概念の成立 : 中学校美術指導資料「美術科における指導計画の作成」(1982)を中心に

「美術指導資料(1982)」(表題掲示の図書の略)は,教育政策上初めて「題材」概念を「教師と生徒をつなぐ媒体」として提示した。本稿では,題材概念が5領域(絵画,彫塑,構成・伝達のためのデザイン,工芸の製作,鑑賞)の中でどう構成され位置付けられたかを考察した。その成果によると,題材概念の特質は,教科における共通項としての自覚や意識の芽生えに支えられつつ,当時はなおも各領域独自の枠組みと構成原理に特徴づけられていた。...

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Published in美術教育学:美術科教育学会誌 Vol. 33; pp. 423 - 436
Main Author 山田, 一美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 美術科教育学会 2012
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ISSN0917-771X
2424-2497
DOI10.24455/aaej.33.0_423

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Summary:「美術指導資料(1982)」(表題掲示の図書の略)は,教育政策上初めて「題材」概念を「教師と生徒をつなぐ媒体」として提示した。本稿では,題材概念が5領域(絵画,彫塑,構成・伝達のためのデザイン,工芸の製作,鑑賞)の中でどう構成され位置付けられたかを考察した。その成果によると,題材概念の特質は,教科における共通項としての自覚や意識の芽生えに支えられつつ,当時はなおも各領域独自の枠組みと構成原理に特徴づけられていた。
ISSN:0917-771X
2424-2497
DOI:10.24455/aaej.33.0_423