遠心ポンプにおける拍動流の機械側回路での脈圧レベルについて 実験回路による検討

【要旨】遠心ポンプを用い,機械側回路での脈圧を測定し,良好な拍動流灌流を行うための検討を行った。圧力損失の異なる3種類の人工肺を用い,定常流時の回路および人工肺の圧力損失を測定し,拍動流時の圧力損失の違いによる脈圧の違いを測定した。拍動流は,高速回転を0.4sec,低速回転を1.1sec(0rpm)で行った。同一流量であれば,カニューレ手前の脈圧は,カニューレサイズに規定されることが確認された。圧力損失の低い人工肺,大きいサイズのカニューレは,回路全体の抵抗を小さくすることができ,同一流量時のポンプ回転数を低くできるため,血液に対する損傷を少なくすると考えられた。...

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Published in体外循環技術 Vol. 28; no. 2; pp. 58 - 60
Main Authors 吉田, 雅人, 朝倉, 利久, 稲井, 理仁, 榎本, 佳治, 古田, 昭一, 大塚, 徹, 青木, 啓一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体外循環技術医学会 01.06.2001
日本体外循環技術研究会
Subjects
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ISSN0912-2664
1884-5452
DOI10.7130/hokkaidoshakai.28.2_58

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Summary:【要旨】遠心ポンプを用い,機械側回路での脈圧を測定し,良好な拍動流灌流を行うための検討を行った。圧力損失の異なる3種類の人工肺を用い,定常流時の回路および人工肺の圧力損失を測定し,拍動流時の圧力損失の違いによる脈圧の違いを測定した。拍動流は,高速回転を0.4sec,低速回転を1.1sec(0rpm)で行った。同一流量であれば,カニューレ手前の脈圧は,カニューレサイズに規定されることが確認された。圧力損失の低い人工肺,大きいサイズのカニューレは,回路全体の抵抗を小さくすることができ,同一流量時のポンプ回転数を低くできるため,血液に対する損傷を少なくすると考えられた。
ISSN:0912-2664
1884-5452
DOI:10.7130/hokkaidoshakai.28.2_58