ニューキノロン使用指針

日本ハンセン病学会は、2000年に「ハンセン病治療指針」1)発表し、化学療法をはじめ診断と治療、後遺症の予防と治療についてのガイドラインを、2002年には、治療指針に基づいて治療を受けた患者の「ハンセン病治癒判定基準」2)を示した。ハンセン病の治療は、治療指針またはWHO/MDT(1997)3)に基づいて治療されるが、すでにMDT3薬中2薬に対しては多くの耐性報告がある。その対応策としてニューキノロン系薬であるオフロキサシン(OFLX・商品名タリビット)が多用された結果、OFLX耐性も増加してきている。厚生労働省「新興・再興感染症研究事業ハンセン病感染の実態把握及びその予防(後遺症の予防を含む...

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Published in日本ハンセン病学会雑誌 Vol. 73; no. 1; pp. 65 - 67
Main Authors 並里, まさ子, 熊野, 公子, 儀同, 政一, 後藤, 正道, 野上, 玲子, 尾崎, 元昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ハンセン病学会 2004
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ISSN1342-3681
1884-314X
DOI10.5025/hansen.73.65

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Summary:日本ハンセン病学会は、2000年に「ハンセン病治療指針」1)発表し、化学療法をはじめ診断と治療、後遺症の予防と治療についてのガイドラインを、2002年には、治療指針に基づいて治療を受けた患者の「ハンセン病治癒判定基準」2)を示した。ハンセン病の治療は、治療指針またはWHO/MDT(1997)3)に基づいて治療されるが、すでにMDT3薬中2薬に対しては多くの耐性報告がある。その対応策としてニューキノロン系薬であるオフロキサシン(OFLX・商品名タリビット)が多用された結果、OFLX耐性も増加してきている。厚生労働省「新興・再興感染症研究事業ハンセン病感染の実態把握及びその予防(後遺症の予防を含む)・診断・治療法に関する研究」の一環として、ニューキノロンの使用基準に関する小委員会はOFLXの耐性症例を調査しOFLX耐性の発生を防止する方法を検討した。その結果を踏まえて、小委員会はここにニューキノロンの使用指針を提示する。
ISSN:1342-3681
1884-314X
DOI:10.5025/hansen.73.65