日本分析化学会の技能試験

(社)日本分析化学会は,(社)日本環境分析測定協会を協力機関としてISO/IECガイド43-1 : 1997(JIS Q 0043-1 : 1998)に基づく技能試験を実施してきた.その目指すところは,我が国における試験所認定制度への寄与,並びに化学分析の信頼性の維持・向上にある.技能試験の方針,分野,評価方法などは技能試験委員会によって検討され,個別の技能試験スキームの企画立案,実行,報告書の作成などはそれぞれの技能試験実行委員会によって行われてきた.本報告では,技能試験の目的と実施方法,1999∼2007年に行われた技能試験の項目,内容,結果を総括するとともに,「土壌中の重金属分析」,「ダ...

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Published in分析化学 Vol. 57; no. 6; pp. 393 - 409
Main Authors 柿田, 和俊, 小泉, 清, 久保田, 正明, 四角目, 和広, 高田, 芳矩, 松田, りえ子, 石橋, 耀一, 松本, 保輔, 小野, 昭紘, 坂田, 衞
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本分析化学会 2008
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ISSN0525-1931
DOI10.2116/bunsekikagaku.57.393

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Summary:(社)日本分析化学会は,(社)日本環境分析測定協会を協力機関としてISO/IECガイド43-1 : 1997(JIS Q 0043-1 : 1998)に基づく技能試験を実施してきた.その目指すところは,我が国における試験所認定制度への寄与,並びに化学分析の信頼性の維持・向上にある.技能試験の方針,分野,評価方法などは技能試験委員会によって検討され,個別の技能試験スキームの企画立案,実行,報告書の作成などはそれぞれの技能試験実行委員会によって行われてきた.本報告では,技能試験の目的と実施方法,1999∼2007年に行われた技能試験の項目,内容,結果を総括するとともに,「土壌中の重金属分析」,「ダイオキシン類分析」,「プラスチック中有害金属分析」,「食品成分分析」,「トレーサビリティ及び不確かさ理解のための分析」を代表例として取り上げ,技術的な課題を中心に考察する.
ISSN:0525-1931
DOI:10.2116/bunsekikagaku.57.393