鑑賞の授業を構成する三要素についての研究 : 発達障害児を対象としたパブリックアート鑑賞の実践から

本稿は,美術教育における鑑賞授業の意義とあり方について再考することを目的とする。本稿の方法論は,鑑賞授業の構成要素から,指導者の鑑賞指導力,学習者の鑑賞学習力,学習環境の三つの主要素を取り出し,これらの要素を分析することで,鑑賞授業における現状と課題を明確にし,手立てを講じた鑑賞授業計画を可能にするというものである。事例では,小学校4年生の発達障害児を対象に,「あいち健康の森」のパブリックアートを鑑賞題材とした授業実践を行い,鑑賞授業の方法論としての教育的成果を実証した。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in美術教育学:美術科教育学会誌 Vol. 31; pp. 187 - 198
Main Author 加藤, 真也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 美術科教育学会 2010
Online AccessGet full text
ISSN0917-771X
2424-2497
DOI10.24455/aaej.31.0_187

Cover

More Information
Summary:本稿は,美術教育における鑑賞授業の意義とあり方について再考することを目的とする。本稿の方法論は,鑑賞授業の構成要素から,指導者の鑑賞指導力,学習者の鑑賞学習力,学習環境の三つの主要素を取り出し,これらの要素を分析することで,鑑賞授業における現状と課題を明確にし,手立てを講じた鑑賞授業計画を可能にするというものである。事例では,小学校4年生の発達障害児を対象に,「あいち健康の森」のパブリックアートを鑑賞題材とした授業実践を行い,鑑賞授業の方法論としての教育的成果を実証した。
ISSN:0917-771X
2424-2497
DOI:10.24455/aaej.31.0_187