等断面製材を用いた木造住宅建設システム開発に関する基礎的研究

本研究では国産材利用促進を意図した等断面構法用金物を開発し,その構造的性能を構造実験によって解明するとともに開発時に想定した資源循環に対する効果を木質資源循環フロー調査によって検証し構法を改良する方向性を明らかにする。この金物により120 ㎜角程度の等断面製材のみを構造に用いた木造住宅生産が可能になり,製材の安定供給や乾燥品質向上,コスト削減にも効果をもつと考え開発を行った。効果の検証では,兵庫県丹波・篠山地域において木材の素材生産の段階から使用,再資源化の段階までの木質資源循環フロー全体を対象とした聞き取り調査を行い,開発時に見込んだ効果を検証するとともに県産材利用の現状や課題を把握した。...

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Published in住宅総合研究財団研究論文集 Vol. 37; pp. 249 - 260
Main Authors 荒木, 康弘, 鈴木, 香菜子, 米澤, 修二, 権藤, 智之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般財団法人 住総研 2011
Housing Research Foundation "JUSOKEN"
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ISSN1880-2702
2423-9887
DOI10.20803/jusokenold.37.0_249

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Summary:本研究では国産材利用促進を意図した等断面構法用金物を開発し,その構造的性能を構造実験によって解明するとともに開発時に想定した資源循環に対する効果を木質資源循環フロー調査によって検証し構法を改良する方向性を明らかにする。この金物により120 ㎜角程度の等断面製材のみを構造に用いた木造住宅生産が可能になり,製材の安定供給や乾燥品質向上,コスト削減にも効果をもつと考え開発を行った。効果の検証では,兵庫県丹波・篠山地域において木材の素材生産の段階から使用,再資源化の段階までの木質資源循環フロー全体を対象とした聞き取り調査を行い,開発時に見込んだ効果を検証するとともに県産材利用の現状や課題を把握した。
ISSN:1880-2702
2423-9887
DOI:10.20803/jusokenold.37.0_249