膀胱癌における尿中 Tissue Polypeptide Antigen に関する研究

膀胱癌における尿中TPAの基礎的・臨床的検討をおこなった. 尿中TPAは二抗体法によるRIA法にて測定した. 24時間尿TPAと一回尿TPAの比較検討では, pH補正した一回尿のみの測定で充分臨床応用が可能であることが判明した. 膀胱癌82例について尿細胞診と比較し, 臨床上の検討をおこなったところ, 尿中TPAの陽性率は64.6%と尿細胞診の61.0%より良好な結果を得た. さらに両者を組合わせると79.3%とより良好な陽性率が得られ, スクリーニング・モニタリングに充分活用し得ると考えられた....

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Published in日本泌尿器科學會雑誌 Vol. 79; no. 8; pp. 1337 - 1347
Main Author 赤木, 隆文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本泌尿器科学会 1988
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ISSN0021-5287
1884-7110
DOI10.5980/jpnjurol1928.79.8_1337

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Summary:膀胱癌における尿中TPAの基礎的・臨床的検討をおこなった. 尿中TPAは二抗体法によるRIA法にて測定した. 24時間尿TPAと一回尿TPAの比較検討では, pH補正した一回尿のみの測定で充分臨床応用が可能であることが判明した. 膀胱癌82例について尿細胞診と比較し, 臨床上の検討をおこなったところ, 尿中TPAの陽性率は64.6%と尿細胞診の61.0%より良好な結果を得た. さらに両者を組合わせると79.3%とより良好な陽性率が得られ, スクリーニング・モニタリングに充分活用し得ると考えられた.
ISSN:0021-5287
1884-7110
DOI:10.5980/jpnjurol1928.79.8_1337