12誘導心電図では右室流出路起源が推定されたが,大動脈左冠尖からの通電にて根治した心室性期外収縮の2症例
症例1は48歳男性の心室性期外収縮(ventricular premature contraction;VPC)頻発症例.VPC波形は左脚ブロック・下方軸タイプ,移行帯V3~4であった.症例2は48歳女性のVPC頻発症例.VPC波形は左脚ブロック・下方軸タイプ,移行帯V3~4であった.いずれのケースも右室流出路でpace mapとactivation mapが比較的良好な部位にて通電を行うも不成功,引き続き行った大動脈弁左冠尖における高出力pacing下でpacing delayを伴う良好なpace mapが得られ,局所でprepotentialが記録された.いずれも同部位での通電によりVPC...
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          | Published in | 心臓 Vol. 44; no. SUPPL.3; pp. S3_140 - S3_147 | 
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| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            公益財団法人 日本心臓財団
    
        2012
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| Subjects | |
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| ISSN | 0586-4488 2186-3016  | 
| DOI | 10.11281/shinzo.44.S3_140 | 
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| Summary: | 症例1は48歳男性の心室性期外収縮(ventricular premature contraction;VPC)頻発症例.VPC波形は左脚ブロック・下方軸タイプ,移行帯V3~4であった.症例2は48歳女性のVPC頻発症例.VPC波形は左脚ブロック・下方軸タイプ,移行帯V3~4であった.いずれのケースも右室流出路でpace mapとactivation mapが比較的良好な部位にて通電を行うも不成功,引き続き行った大動脈弁左冠尖における高出力pacing下でpacing delayを伴う良好なpace mapが得られ,局所でprepotentialが記録された.いずれも同部位での通電によりVPCは消失し,これ以降の再発は認められていない.以上,心電図上は右室流出路起源様でありながら高出力pacingによるpace mapと局所におけるprepotentialが通電指標に有用であった,大動脈左冠尖起源の心室性期外収縮の2例を報告する. | 
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| ISSN: | 0586-4488 2186-3016  | 
| DOI: | 10.11281/shinzo.44.S3_140 |