Pull through法による口底癌切除後のtransmandibular repair techniqueの経験

口底癌の外科的切除では, しばしばpull through手術が施行される。その手術々後の切除欠損部には, 各種皮弁による再建, あるいは一次閉鎖が行われる。一次閉鎖を行った場合, 下顎骨の内側にできる死腔が原因と考えられる創部感染あるいは瘻孔の可能性がある。Spiroは, 舌下腺癌の切除後, その欠損の修復に, 経下顎骨縫合によるtransmandibular repair techniqueが有用であったと報告した (1995) 。今回, われわれは, 口底癌4例の切除後に本方法による欠損の修復を経験したので報告する。...

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Published in日本口腔腫瘍学会誌 Vol. 12; no. 3; pp. 59 - 63
Main Authors 長谷川, 泰久, 松浦, 秀博, 新谷, 悟, 中山, 敏, 松村, 智弘, 上山, 吉哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会 15.09.2000
日本口腔腫瘍学会
Subjects
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ISSN0915-5988
1884-4995
DOI10.5843/jsot.12.59

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Summary:口底癌の外科的切除では, しばしばpull through手術が施行される。その手術々後の切除欠損部には, 各種皮弁による再建, あるいは一次閉鎖が行われる。一次閉鎖を行った場合, 下顎骨の内側にできる死腔が原因と考えられる創部感染あるいは瘻孔の可能性がある。Spiroは, 舌下腺癌の切除後, その欠損の修復に, 経下顎骨縫合によるtransmandibular repair techniqueが有用であったと報告した (1995) 。今回, われわれは, 口底癌4例の切除後に本方法による欠損の修復を経験したので報告する。
ISSN:0915-5988
1884-4995
DOI:10.5843/jsot.12.59