無線を用いた新しい列車制御システムATACSにおける信頼性・安全性技術

無線を用いた新しい列車制御システム ATACS は日本国有鉄道時代の基礎研究から始まり,JR 東日本 が 2011年 10 月に実用化を行った.ATACS は 140 年以上続いてきた「軌道回路」による列車制御をフルモデルチェンジした新しい列車制御システムである.また,ATACS は長年に渡る鉄道システムの考え方を踏襲しつつ,移動体通信やコンピュータの著しい発達を盛り込み地上・車上の役割分担を最適化し, 安全性・信頼性を向上させたシステムである. 本稿では,ATACS システムの列車制御の考え方,安全性と信頼性を向上する手法・技術について,具体例により紹介する....

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Published in日本信頼性学会誌 信頼性 Vol. 39; no. 4; pp. 206 - 213
Main Authors 馬場, 裕一, 松本, 雅行, 吉野, 茂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本信頼性学会 2017
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ISSN0919-2697
2424-2543
DOI10.11348/reajshinrai.39.4_206

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Summary:無線を用いた新しい列車制御システム ATACS は日本国有鉄道時代の基礎研究から始まり,JR 東日本 が 2011年 10 月に実用化を行った.ATACS は 140 年以上続いてきた「軌道回路」による列車制御をフルモデルチェンジした新しい列車制御システムである.また,ATACS は長年に渡る鉄道システムの考え方を踏襲しつつ,移動体通信やコンピュータの著しい発達を盛り込み地上・車上の役割分担を最適化し, 安全性・信頼性を向上させたシステムである. 本稿では,ATACS システムの列車制御の考え方,安全性と信頼性を向上する手法・技術について,具体例により紹介する.
ISSN:0919-2697
2424-2543
DOI:10.11348/reajshinrai.39.4_206