高規格の高速道路における最高速度の引き上げの影響
2017年11月より、高速道路の一部区間において最高速度が試行的に100km/hを超えて引き上げられた。本稿では、この引き上げによる交通状況への影響を検討した研究事例を報告する。そこでは、110km/h規制や120km/h規制への引き上げによる影響が、走行速度の変化、車線変更回数の変化、衝突余裕度(Margin-To-Collision)を指標とした追い越し時の追突リスクの変化、の3つの観点から検討された。2019年3月までのデータでは、総じて最高速度引き上げによる大きな影響はなかったが、一部には興味深い変化も確認された。今後、影響を長期的なスパンで観察する必要がある。...
Saved in:
Published in | IATSS Review(国際交通安全学会誌) Vol. 45; no. 3; pp. 190 - 197 |
---|---|
Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 国際交通安全学会
28.02.2021
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0386-1104 2433-4537 |
DOI | 10.24572/iatssreview.45.3_190 |
Cover
Summary: | 2017年11月より、高速道路の一部区間において最高速度が試行的に100km/hを超えて引き上げられた。本稿では、この引き上げによる交通状況への影響を検討した研究事例を報告する。そこでは、110km/h規制や120km/h規制への引き上げによる影響が、走行速度の変化、車線変更回数の変化、衝突余裕度(Margin-To-Collision)を指標とした追い越し時の追突リスクの変化、の3つの観点から検討された。2019年3月までのデータでは、総じて最高速度引き上げによる大きな影響はなかったが、一部には興味深い変化も確認された。今後、影響を長期的なスパンで観察する必要がある。 |
---|---|
ISSN: | 0386-1104 2433-4537 |
DOI: | 10.24572/iatssreview.45.3_190 |