移動カメラを用いた広範囲に移動する動作の3次元計測法

時系列画像から剛体の3次元形状を復元する手法として因子分解法がある.因子分解法を変形体の3次元復元に適用すると, サンプル時刻毎に独立した復元を行う必要があるため, 復元精度の低下や位置ずれを生じる恐れがある.このため拡大計測行列を用いて, 全サンプル時間における変形体の3次元形状を一括して復元する手法が提案されたが, カメラを固定しなければならないため, カメラの前の限られたシーンにおける変形体しか復元の対象とならなかった.本論文では, 移動カメラを用いて変形体の3次元形状の復元を行う手法を提案する.移動カメラを用いると被写体の運動範囲に対する制限が緩和されるため, 広範な分野への適用が期待...

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Published inバイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 Vol. 6; no. 1; pp. 32 - 41
Main Authors 石川, 聖二, タン, ジュークイ, 横田, 臣博, 田房, 友典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published バイオメディカル・ファジィ・システム学会 2004
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ISSN1345-1537
2424-2578
DOI10.24466/jbfsa.6.1_32

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Summary:時系列画像から剛体の3次元形状を復元する手法として因子分解法がある.因子分解法を変形体の3次元復元に適用すると, サンプル時刻毎に独立した復元を行う必要があるため, 復元精度の低下や位置ずれを生じる恐れがある.このため拡大計測行列を用いて, 全サンプル時間における変形体の3次元形状を一括して復元する手法が提案されたが, カメラを固定しなければならないため, カメラの前の限られたシーンにおける変形体しか復元の対象とならなかった.本論文では, 移動カメラを用いて変形体の3次元形状の復元を行う手法を提案する.移動カメラを用いると被写体の運動範囲に対する制限が緩和されるため, 広範な分野への適用が期待できる.運動する人物を3台の移動カメラで撮影し, 提案法を用いて人の運動の3次元復元を行い, 平均復元誤差3%の復元結果を得た.
ISSN:1345-1537
2424-2578
DOI:10.24466/jbfsa.6.1_32