生活習慣病をふまえた運動指導方法の検証 無作為化比較研究

生活習慣病予防のための運動指導方法を検証するために,身体活動量増加を指標とした運動指導と治療としての運動指導の2つの異なる指導方法が運動自己効力感(Exercise Self-efficacy:ESE)に与える影響を調査した。研究デザインは無作為化比較研究を用いた。対象は某製造業の従業員36名とした。介入方法は身体活動量を指標とするEX群,治療としての運動療法を指導したN群,コントロール群の3群に割付をし,3回の運動指導を実施した。測定項目は介入前後のESE,体組成,生化学検査とした。結果はベースラインに有意差はなく,EX群のみ1回目と3回目の指導前後のESEが有意に向上した。生活習慣病予防の...

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Published in理学療法学 Vol. 36; no. 2; pp. 90 - 91
Main Authors 野村, 卓生, 久保田, 昌詞, 大橋, 誠, 伊藤, 健一, 浅田, 史成
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.04.2009
日本理学療法士協会
Subjects
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00005580980

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Summary:生活習慣病予防のための運動指導方法を検証するために,身体活動量増加を指標とした運動指導と治療としての運動指導の2つの異なる指導方法が運動自己効力感(Exercise Self-efficacy:ESE)に与える影響を調査した。研究デザインは無作為化比較研究を用いた。対象は某製造業の従業員36名とした。介入方法は身体活動量を指標とするEX群,治療としての運動療法を指導したN群,コントロール群の3群に割付をし,3回の運動指導を実施した。測定項目は介入前後のESE,体組成,生化学検査とした。結果はベースラインに有意差はなく,EX群のみ1回目と3回目の指導前後のESEが有意に向上した。生活習慣病予防の運動指導としては,身体活動量を指標にした運動指導のほうが「運動ができる」という自信に繋がるといえる。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00005580980