志向原理に基づくスポーツ・インテグリティ教材の開発と評価 ユース年代のサッカー選手を対象として

「I はじめに」近年, パワハラや違法賭博といった倫理的逸脱行為が相次ぎ (スポーツ庁, 2019) , スポーツ界では対応策の検討が進められている. そのなかで注目を集めているのが「スポーツ・インテグリティ」と呼ばれる概念である. 今日ではスポーツ・インテグリティは「今後5年間で重視する12の施策」 (スポーツ庁, 2022) や「スポーツ白書」 (笹川スポーツ財団, 2017, 2020, 2023) でも取り上げられ, 従来のフェアプレイやスポーツマンシップを代替する言葉として使用されている. インテグリティ (integrity) の語原はラテン語の「分割できないこと」 (intege...

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Published in体育学研究 Vol. 69; pp. 535 - 549
Main Authors 安永, 太地, 藤井, 基貴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会 2024
日本体育・スポーツ・健康学会
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.036-24045

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Summary:「I はじめに」近年, パワハラや違法賭博といった倫理的逸脱行為が相次ぎ (スポーツ庁, 2019) , スポーツ界では対応策の検討が進められている. そのなかで注目を集めているのが「スポーツ・インテグリティ」と呼ばれる概念である. 今日ではスポーツ・インテグリティは「今後5年間で重視する12の施策」 (スポーツ庁, 2022) や「スポーツ白書」 (笹川スポーツ財団, 2017, 2020, 2023) でも取り上げられ, 従来のフェアプレイやスポーツマンシップを代替する言葉として使用されている. インテグリティ (integrity) の語原はラテン語の「分割できないこと」 (integer) にあるとされ, そこから「完全さ」, 牽いては「高潔さ」「健全さ」を意味するようになった.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.036-24045