形成手術をうけた片側性唇顎口蓋裂患者の上歯列弓に対する片側拡大法について

本研究は, 従来知られなかった片側性唇顎口蓋裂患者の上歯列弓を片側性に側方拡大する方法について, 矯正装置のデザインを新たに考案し実用に供しようとしたものである. 本論文は, 本装置のタイポドント上での実験結果を示し, 片側拡大を必要とした4症例への臨床応用成績について述べ, さらに片側性に働く力系の考察を行なったものである. 本装置により, lesser segment, larger segmentのいずれかを問わず拡大を必要とする側を選択的に拡大しうることが示された....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本口蓋裂学会雑誌 Vol. 7; no. 2; pp. 200 - 211
Main Authors 中川, 皓文, 丹根, 一夫, 中川, 浩一, 保田, 好秀, 岡田, 裕子, 作田, 守
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本口蓋裂学会 1982
Online AccessGet full text
ISSN0386-5185
2186-5701
DOI10.11224/cleftpalate1976.7.2_200

Cover

More Information
Summary:本研究は, 従来知られなかった片側性唇顎口蓋裂患者の上歯列弓を片側性に側方拡大する方法について, 矯正装置のデザインを新たに考案し実用に供しようとしたものである. 本論文は, 本装置のタイポドント上での実験結果を示し, 片側拡大を必要とした4症例への臨床応用成績について述べ, さらに片側性に働く力系の考察を行なったものである. 本装置により, lesser segment, larger segmentのいずれかを問わず拡大を必要とする側を選択的に拡大しうることが示された.
ISSN:0386-5185
2186-5701
DOI:10.11224/cleftpalate1976.7.2_200