未治療の未破裂脳動脈瘤を持つ人の病気の不確かさとその関連要因
未治療の未破裂脳動脈瘤(Unruptured Intracranial Aneurysm;以下UIA)を持つ人の病気の不確かさとその関連要因を明らかにすることを目的に,未治療のUIAを持つ165名を対象に,【療養の場を問わず使用できる病気の不確かさ尺度(以下, 病気の不確かさ尺度)】を用いて自記式質問紙調査を実施した。その結果,不確かさ尺度の平均得点は72.1±22.9であり,悪性腫瘍患者より高いことが明らかになった。【不確かさ尺度】を目的変数,『基本属性』,『不確かさの先行要因』,『ストレス対処能力』,『不確かさに対するコーピング』を説明変数として単変量解析を行い,有意な関連を認めた【SOC...
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Published in | 日本看護研究学会雑誌 Vol. 43; no. 5; pp. 5_823 - 5_834 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本看護研究学会
20.12.2020
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Subjects | |
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ISSN | 2188-3599 2189-6100 |
DOI | 10.15065/jjsnr.20200528093 |
Cover
Summary: | 未治療の未破裂脳動脈瘤(Unruptured Intracranial Aneurysm;以下UIA)を持つ人の病気の不確かさとその関連要因を明らかにすることを目的に,未治療のUIAを持つ165名を対象に,【療養の場を問わず使用できる病気の不確かさ尺度(以下, 病気の不確かさ尺度)】を用いて自記式質問紙調査を実施した。その結果,不確かさ尺度の平均得点は72.1±22.9であり,悪性腫瘍患者より高いことが明らかになった。【不確かさ尺度】を目的変数,『基本属性』,『不確かさの先行要因』,『ストレス対処能力』,『不確かさに対するコーピング』を説明変数として単変量解析を行い,有意な関連を認めた【SOC3-UTHS】,「情緒的サポート(同病者)」など7つの変数を用いてカテゴリカル回帰分析を行った。その結果,未治療のUIAを持つ人の不確かさの43%が説明され,UIA患者がUIAの存在を知った意味を見出せるように支援する必要性が示唆された。 |
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ISSN: | 2188-3599 2189-6100 |
DOI: | 10.15065/jjsnr.20200528093 |