口腔腫瘍切除後の下顎骨欠損に対する再生治療

口腔腫瘍切除後の下顎欠損に対しては,審美性と機能性を確保するために下顎の連続性を回復する必要がある.従来,下顎骨欠損の連続性を回復するために,再建プレート,遊離骨移植,血管柄付き遊離骨移植などが用いられてきた.近年では,CTデータを用いて骨切り部位を決定し,血管柄付き遊離骨移植片や骨髄海綿骨細片(particulate cancellous bone and marrow:PCBM)を用いた再建プレートとカスタムメイドのチタンメッシュトレーを用いて下顎骨再建が行われている.本論文では,微小血管吻合を伴う遊離腓骨皮弁と,腸骨稜から採取したPCBMを用いたカスタムメイド・チタンメッシュトレーを用い...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in昭和学士会雑誌 Vol. 84; no. 5; pp. 384 - 390
Main Author 代田, 達夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 昭和大学学士会 2024
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2187-719X
2188-529X
DOI10.14930/jshowaunivsoc.84.384

Cover

More Information
Summary:口腔腫瘍切除後の下顎欠損に対しては,審美性と機能性を確保するために下顎の連続性を回復する必要がある.従来,下顎骨欠損の連続性を回復するために,再建プレート,遊離骨移植,血管柄付き遊離骨移植などが用いられてきた.近年では,CTデータを用いて骨切り部位を決定し,血管柄付き遊離骨移植片や骨髄海綿骨細片(particulate cancellous bone and marrow:PCBM)を用いた再建プレートとカスタムメイドのチタンメッシュトレーを用いて下顎骨再建が行われている.本論文では,微小血管吻合を伴う遊離腓骨皮弁と,腸骨稜から採取したPCBMを用いたカスタムメイド・チタンメッシュトレーを用いた下顎骨の再建について解説する.
ISSN:2187-719X
2188-529X
DOI:10.14930/jshowaunivsoc.84.384